輸出の最終目標

良く質問されることの一つに輸出を始めたけれど全然売れないという質問です。輸出を始めるに当たり、まず良いパートナーを見つけそこと取引を始めることが成功への近道です。しかし、いくら良いパートナーと巡り会ったとしても何もしなければ輸出数量の伸びはありません。商社から30ケースの注文が来て、次の注文が中々届かないと嘆いている方がいらっしゃれば、それはあなたの努力不足です。

日本でもし東京のお店から扱いたいから10ケース下さいと話があれば多くの方がそのお店に足を運ぶと思います。今は非常事態宣言下ですので不可能ですが。同じ日本語を話す日本でさえすることを日本語が通じない、その商品を知らない人がどうやって売るのでしょうか?商品説明はラベルのみで十分でしょうか?

見ていると皆さんの輸出の最終目標は私にとっては入口でしかありません。地元の販売店を見つける。販売店の棚に並ぶ。レストランのメニューに載ることが目標ではダメです。単なる飾りとして棚に並んでいることを意味しています。これでは、商品は決して売れません。

目標は、棚からお客さまに選んで買って頂くこと、レストランではメニューから選んで飲んでもらうことです。そのために、パッケージをどんなものにするか、商品説明を現地の人にいかに分かりやすく行うか、レストランでソムリエにマスタークラスを行うのかなどやることは満載です。

簡単に売上は上がりませんが、この活動をコツコツと行うことが最終的には成功の近道だと思っています。最後にヨーロッパで日系食品輸入商社の人と会食をしたときの印象に残った話をひとつ。「会社が新製品を輸入して現地にその商品が到着して最初の3か月が勝負です。新商品は、セールスにいかに意識づけるかが大事であり興味を持つ3か月以内に日本から現地に来て一緒に売ることが大切です。半年後に来ても誰もその商品に新鮮味も興味も無くなっており売れないと思います。」

返り注文がどれだけ嬉しく大事なことか身に染みる日々です。

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